今日は、部下を持つ方からよく相談いただく
「何度伝えても同じミスを繰り返す部下にどう対応すればいい?」というテーマについて、
私がいつも研修でお伝えしていることについて書きますね(*^_^*)
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私たちが対人関係に向かう態度には以下の2つのパターンがあります。
「競合的」:正しい/間違っている、良い/悪いと(裁判官や審判のように)相手を裁くこと
「協力的」:相手と今、一緒にできることはなんだろうと考えること
競合的に人を裁くような態度で接している限り、
相手から「この人は仲間だな」とは思ってもらえません。
誰しも自分にダメ出しをする人は好きにはなれませんよね。
また、私たちが人に対して「この人はダメだな」と裁くような見方をしているとき、
相手のことを仲間だとは思っていません。
もしも仲間だと思っていれば、相手がどういう状況であろうと
「何か自分にできることはないかな?」と協力的に関わろうとするでしょう。
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よい関係に基づいた「教育的枠組」の中でしか
「指導」や「教育」などの形で人に影響を与えることは難しいです。
同じようなことを言われても
「この人の言うことなら聞いてみよう」と感じられても
他の人に言われると
「お前に言われたくないよ!」
と感じることはありますよね。
ベースに協力的なよい関係がないと
「指導」や「教育」を行うことは不可能なのです。
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▶何度指導しても同じようなミスを繰り返すという場合、
「①指導があいまい」
「②優先順位が低い(重要性が低いと考えてミスだと思っていない)」
「③わからないところが、どこか分からない」の3つが原因として考えられます。
▶「私の説明で分かりにくいところはありますか?」と
部下と一緒に工夫できるところはないかを確認してみましょう。
▶何度も同じミスを繰り返す部下に対して、
競合的に「ダメな人」「仕事のできない人」と
レッテルを貼ってしまうと、よい関係は作れません。
▶「この人はダメな人」ではなく「困っている人なのだ」
という視点を持ってみると「困っている部下に協力的に関われることはないかな」?」という
気持ちで接することができます。
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この他、はたらく皆さんからよくご相談いただくテーマについて、
拙著でも詳しく回答してありますよ♪
『ナースのためのアドラー流勇気づけ医療コミュニケーション: メンタルヘルスの専門家・ミレイ先生が人間関係の悩みを解決!』