先日、安心できる仲間と一緒にいる時、
なんの脈絡もなく、突然、父に対する怒りが湧いてきた。
それまで色んな楽しい話をしていたのに、
自分でも驚くほどの脈絡のなさだった。
でも、父に関連する、あるエピソードを唐突に思い出して、
父に対して腹が立って腹が立ってしかたがなくて、
怒りながら涙が止まらなかった。
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今年、他界した父のことはセッションで何度もみてきていた。
父との関わりを仲間たちに話すと
「ミレイちゃん、それは虐待だよ」と言われるほどだったにもかかわらず、
私は大好きな父の力になりたいと思っていたし、
父に頼りにしてもらうのも嬉しかったから
物わかりのいい、頼もしい娘であろうとしていた。
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先日、思い出して腹が立ってしかたがなかったエピソードは
今までは「たいしたことないこと」とラベルを貼って
見ないようにしてきていたものだった。
子どもの頃からなんとなく「イヤだな」と感じることがあっても、
そのイヤな感じを明確に自覚する前に瞬時に蓋をして心の底に凍結させ、
現実的な対処をする訓練を知らず知らずのうちに積んできていたので、
何年か前にそのエピソードが起こった当時も
自覚的には「イヤだな」という感覚すら感じていなかったと思う。
突然、潜在意識から図に上がってきて、
改めてその時に封印していた感情を思い出した。
*
私は本当はイヤだったんだ。
私は本当は怒っていたんだ。
私は本当は悲しかったのだ。
どうして私に言うの?って父に伝えたかったのだ。
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あぁ、私、ようやく見ないようにしてきたことを見られるようになったのだな。
あぁ、私、ようやく気づきたくなかった感情にも気づけるようになったのだな。
自分でもよくがんばってきたと思う。
自分でもよく向き合ってきたと思う。
なんだか今日は自分を抱きしめてあげたいような気分だ。