ウエタニミレイです。
2018年がはじまってもう11日が経ちました。
11日は東日本大震災が起こった日でもあるので、生きているということや周囲の人々とのご縁や関わりのありがたさに想いを馳せている方もいらっしゃるでしょう。
私が好きな言葉に
“Yesterday is history, Tomorrow is mystery, and Today is a gift.
That is why we call it present.”
というものがあります。
米国の第32代大統領フランクリン・ルーズベルトの夫人であり、国連代表、婦人運動家、文筆家でもあったエレノア・ルーズベルト氏の有名な言葉です。
日本語で意訳すると
“昨日は過ぎてしまった過去のこと。明日はどうなるか分からない未知のこと。でも今日という日はかけがえのない贈り物。
だから「現在」(present)のことを「プレゼント」(present)と呼ぶのです”
という感じでしょうか。
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先日、サービス業のクライアント先で残業時間を削減するためにはどうしたらいいかとか、有給休暇の取得を促進するためにはどうしたらいいか、というようなことを会議で話しました。
残業時間が多くなる背景として、業務量が多すぎるとか、人員が不足しているというようなことももちろんあります。
けれども皆さんの働き方を観察していると、時間を意識して仕事をしていないことが残業の発生要因になっている部分もあるようにみえるのです。
具体的には、本社や本部だと1枚の書類を作成する時に例えば「30分で仕上げるぞ」と時間を考えずに、ただなんとなく作成にとりかかるとか、店舗や製造の現場だとひとつの作業を行う時に「この作業は10分で終わらせる」と時間を見ながら作業に取り掛からずに、漫然と業務に当たる、というようなことです。
もちろん中にはしっかりと時間効率を意識して、メリハリをつけて集中して仕事をしている方もたくさんいます。
けれど一方で、時間をあまり意識せずに仕事をしている人も少なくないのです。
こんな働き方をしていると、気がついたら「3時間も残業していた!」ということも起こり得ます。
有給休暇取得もしかり。
人生は1分1分の積み重ねです。
この1分を、10分をどのように過ごそう、時間を活用しよう、という意識なく漫然と過ごしていたら、あっという間に人生は終わってしまいます!
仕事だけが人生ではないはずです。
にもかかわらず、かけがえのない人生の時間を自分にとって大切なことのために、大切な人と過ごそう、と明確に意識をして過ごしていないと、人生はあっという間に仕事や目の前のやるべきことのために侵襲されてしまいます。
自分の人生の1分1分を大切にしないと、計画的に有給休暇なんて取れないのです。
何かの作業に投入する時間を意識して取り掛かる、というのはトレーニングしないと身につきません。
頭を使わないで、なんとなく作業をしていては絶対に身につかないのです。
そういう意味では、受験勉強的にテストを繰り返すトレーニングにはとても意味があると思います。
最近は「働き方改革」という言葉を聞く機会が増え、残業時間を削減したり、有給休暇の取得を促進したりすることは、ますます企業の大きな課題となっています。
会議などではよく「残業をする人の意識を変えることが大切」などというあまり意味のない議論がされていますが、意識を変えるというような目に見えないことをゴールにするよりも、一つ一つの作業にかかる時間を計測して、時間あたりの作業効率を見える化する習慣を作ることをゴールすることで、ゲーム感覚で残業時間を減らしたり、計画的に有給休暇を取得したりすることにつながる面が出て来ます。
これから先の社員の教育プログラムにも考えていけることが多そうです。
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11日という今日の日に思います。
明日がくることは当たり前ではないことを。
私たち皆に等しくプレゼントされた「今、この瞬間」を大切に意識的に生きていこうということを。