ウエタニミレイです。
最近は個人的な気づきの話ばかり書いていたので、ちょっと趣を変えて。
私のお仕事の専門は産業保健、労働衛生です。
ハインリッヒの法則という労働災害における経験則があります。
1つの重大事故の背後には29の軽微な事故があり、その背景には300の異常が存在するというものです。
つまり、重症を負ったり命に関わるような重大な労働災害の背景には、ヒヤッとしたり、ハッとしたりするような、一つ間違うと危険につながるような出来事が存在する、という法則です。
ハインリッヒの法則に似たようなことって、労働災害以外にもあると思うのです。
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本人は自覚していなくてもストレスが掛かっている時に胃の調子が悪くなったり、歯が痛くなったり、頭が痛くなったりするなどの小さなサインを忙しいことを言い訳に見ないようにしていると気づいた時には大きな病気になっている…。
なんだかモチベーションが上がらない、やる気が出ないような時は今の生き方を変えなさいというメッセージなのに、それを無視して栄養ドリンクやガンバリズムで無理に乗り越えてきていると気づいた時には燃え尽き症候群になっている…。
奥さんが話を聴いて欲しそうにしているのに「仕事が忙しいから」と奥さんが不満そうな顔をしているのには気づいていながらも話を聴くのを後回しにしていると、何年か後に気づいた時には離婚届がテーブルの上に置かれていて、家族は出て行き、家はもぬけの殻になっている…。
他人からの評価軸に合わせて、本来の自分からはかけ離れた生き方をしていることで、「何かが違う」「自分は本当はどうしたいのだろう?」と分からなくなってしまっても、お酒やショッピング、他者からの評価に依存して自分をごまかし続けていることで、気づいた時にはうつ病になっている…。
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人生からのメッセージは絶え間なく届いているのです。
メッセージに耳を傾けるのも、聞こえないふりをして蓋をするのも、目の前の忙しさに逃げるのも、すべて自分次第なのです。
起こって欲しくはなかったけれども、起こってしまった出来事は、起こるべくして起こったのです。
なぜならすでに起こってしまったのだから、それは起こるべきだったのです。
それでは皆さん、ごきげんよう\(^O^)/