研修などで、たまにいただく質問にこんな感じのものがあります。
たとえば「最近の若者はノミニケーションを嫌がる人が多いと感じるのですが、アドラー心理学的に考えるとどのように説明できますか?」というような感じです。
“講師として”、それらしく分かっている風に回答することはできるのでしょうが、このような類いの質問にはいつも「うーん」とうなってしまいます。
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というのも、アドラー心理学は評論家的に使うものではなくて、日常生活の中で活かしていく極めて実践的な知恵だからです。
「最近の若者は…」というように大上段に構えて考えるようなものではなく、「私」と「あなた」の間のコミュニケーションの中で起こる事象について考えたいのです。
まずは「あなた」のしあわせのために学んで欲しいのです。
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昨今は資格ビジネスが世の中にあふれていて、「仕事」のために心の学びを始める人も少なくないようですね(最近も「独立したいので○○の資格を取ろうと思うんだけれど、どう思う?」という相談を受けたばかりです)。
学び始める動機に正しい、間違っているということはないでしょう。
けれど、そのメソッドや○○学なんかを使って自分自身の人生が変わったという体験なしに、資格を取ることが目的だった講師から熱量のこもった話を聴けるかは疑問に感じます。
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アドラー心理学でも他の心理学でもいいのですが、まずは自分のしあわせのために、自分の人生をよくしていくために学び、実践していくのがいいのではないかな、と思います。