「完璧じゃないとダメ」
「もっとちゃんとしなければ」
「いつもきちんとしていなければ」
こういった考えに縛られていませんか?
多くの人が、「不完全な自分」を受け入れられずにもがき苦しんでいるように感じています。
しかし、少し肩の力を抜いて「えいや!」と行動できるようになると、驚くほど気持ちが軽くなり、新たな一歩を踏み出すことができます。
今回は、「えいや!」の勇気を持つためのヒントをお伝えします。
完璧を求めすぎない生き方
完璧を求めすぎてしまうと、何かを始める前に自分を否定してしまいがちです。
かつて私もそうでした。メルマガやブログの下書きが「編集中フォルダ」に山のようにたまり、「まとまりがない」「いまいち」「まだダメだ」と思って公開できずにいました。
しかしある時、「今のままの自分でいい」と思えるようになったのです。まとまりきっていないメルマガを「えいや!」と送信ボタンを押したことで、読者の方から「背中を押してもらえた」という感想をいただきました。読者の方からの感想に私自身が勇気づけられ、嬉しい気持ちになったことを今でも覚えています。
そしてその経験は、「完璧じゃなくてもいい」「とりあえず今の自分のままでいい」「今の自分にできることをやろう」という大きな気づきにつながりました。
「えいや!」の勇気はどこから生まれる?
「えいや!」を発動する勇気は、過去の自分へのねぎらいから生まれます。
「これまでよくがんばってきたなぁ」「ここまで生きてきただけでもすごい」と自分を認めるところから始めましょう。
私たちが「完璧でなければ」と思う背景には、「ビリーフ(思い込み)」が関係しています。
たとえば、「お母さんへのおっぱいのねだり方はこうしなければ」「オムツからはみ出さないようにしなければ」なんて考えている赤ちゃんはいませんよね。「完璧でなければ愛されない」というような考えは、幼い頃の体験から生まれることが多いのです。このビリーフに縛られると、完璧であろうと自分を追い込んでしまいます。
自分を制限するビリーフの正体を知り、その背景にある感情を十分に感じ、受け止めることで、「完璧でなくてもいい」という新しい考えを得ることができます。
そこから、「えいや!」と挑戦できる力が湧いてくるのです。
不完全な自分を受容する第一歩
「完璧じゃなくても大丈夫」という考えにシフトするには、まず以下のような行動を試してみてください
- 今の自分をねぎらう:「こんなにがんばってきたんだ」と自分をヨシヨシする。
- 自分に優しくする:失敗しても「これも成長の一部だ」と受け止める。
- ありのままの自分を受け入れる:「今の自分のままでOK」と自分に声をかける。
「えいや!」ができるようになるには、時間がかかることもあります。私の場合は自分を受容するスタートラインに立つまでに何年もかかり、さらに、「えいや!」の勇気をもてるようになるまでには10年ほどかかりました。
それでも、自分を理解し、過去の思い込みを手放すことで、完璧ではない自分を受け入れやすくなります。
自分を受け入れる癒しのプロセス
自分を理解し、受け入れることは癒しです。そしてその癒しは、日々の小さな「えいや!」の積み重ねから生まれます。
「不完全でいい」と自分を許しながら行動することで、気づけば「えいや!」が自然とできるようになっているかもしれません。
あなたも今日、小さな「えいや!」の勇気を少し試してみませんか?
それがセルフサポートの一歩になるかもしれません。
今日も自分を大切に🍀
支援職のセルフケアをサポートする産業医・公認心理師の上谷実礼でした。