昨日の投稿で
「何度も同じミスを繰り返す部下への対応」として、
正しい/間違っている、良い/悪いと(裁判官や審判のように)相手を裁くような「競合的」な構えを脱して、
相手と今、一緒にできることはなんだろうと考える「協力的」な構えであること、
と書いたのですが、
「部下のために協力的であるべき」
と考えてしまうと苦しくなるのですよね。
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私の好きなアドラーの言葉にこんなものがあります。
「臆病は伝染する。そして、また勇気も伝染する。」
「自らが勇気を持つということが、他者を勇気づける出発点である。」
人を勇気づけようと行動すると、たいていは作為的で操作的なイヤな感じになります。
「落ち込んでいる友人を勇気づけてあげたのに、何も変わらなかった」みたいな感じです。
イヤな感じですよね~。
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他の人を勇気づけようとするのではなく、まずは自らが勇気を持つことが大切だ、
ということをアドラーは言っています。
私はこのことから、他の人に協力的である以前に、
まずは自分に対して協力的に生きることが大切だと考えます。
「自分に対して協力的に生きる」という表現は分かりにくいかもしれませんが、
「自分のこういうところはOKでこういうところはNG」というように
自分自身を競合的に裁くのではなく、
「今の自分のままでできることはなんだろう?」という姿勢で、
今の自分の対する評価はいったん脇に置いて、
目の前の課題にシンプルに取り組んでいくようなイメージです。
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ですから、部下を持つ人自身がまずは自分に対して協力的に生きること、
今の自分のままの自分にOKを出して、
今の自分ができること、目の前の課題にシンプルに取り組み続ける、ということが
部下との関わりにも生きてくるのです(*^_^*)