産業医とかカウンセラーの仕事をしていると
タイトルのようなご質問をよくいただきます。
こちらのトークライブでも同じようなご質問をいただきました。
Liveの中で回答していること以外にも、
普段自分がやっていることを思い出したのでブログにも書きますね。
たしかに昔は私も昔は人の話を聴くのがしんどいなぁと感じていた頃があったと思います。
疲れちゃうときは、ストーリーを追うことに集中しちゃって状況確認したくなったり、
相手の話をフラットに聴けなくて、
お困りごとや問題を解決してあげなくちゃとか、
何か気の利いたことを言わなくちゃ、みたいに聴いちゃってましたね。
だから話を聴いているうちに、きっと身体も緊張してきていたのでしょうねぇ。
相手は別に私になんとかして欲しいと思っていなくても、
勝手に身構えちゃうんだから、そりゃあ疲れますよね。
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最近の聴き方は、Liveでも言っているように、
相手が話しているストーリーはほとんど聴きませんが、
その分、非言語のメッセージをよく観察したり、
この人が本当に伝えたいこと、本当に感じていること、本当に恐れていること、
本当に苦しんでいること、本当の願いはなんだろう、というようなことに
興味を持って聴いていますね。
あとは、相手の話を聴きながら自分の中に起こってくることにも意識を向けています。
浮かんでくる感情や違和感、身体の感覚なんかに意識を向けて、
ときにはそれを相手にも伝えます。
自分のことを話す⇒対話の基本ですね。
それから、ストーリーはほとんど聴いていませんが、
その人が使っている言葉には注目して聴いています。
同じ言葉を使っていても、私と同じ理解をして、同じ意味で使っているとは限りませんので、
「今、○○って言ったけど、それってどういう意味?」みたいな感じで確認したりします。
何度か繰り返し登場する言葉や感情の言葉なんかは注目するポイントになりますし、
その他の言葉も気になった言葉については
「それはあなたにとってどんな意味があるの?」みたいにたずねたりします。
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こんな風に、相手のことや自分の中で起こってくることに興味を持って聴いていると
ほとんど疲れることはなくって、楽しいというか面白いというか、
相手とのコミュニケーションが大切に感じられる時間になります。
参考にしてみてくださいね!