そう言えば、以前にも似たようなことを書いたような気がする、と思い出したので
過去記事ですが再掲します!
今、読み直してもけっこういいこと書いてると思う!⬅自画自賛
産業医をしていると、
上司と部下の関係がこじれてしまったケース、
部下が「上司にパワハラされているんです」と訴えてくるケース
などによく遭遇します。
それぞれのケースでお話しをよく伺ってみると、
ほとんどすべてのケースに共通する傾向があります。
それは
圧倒的に対話、コミュニケーションが足りない
ことです。
そして
関係構築のためのプロセスが省かれすぎ
という面もあります。
仕事なんだから上司の指示には従うべき、という考え方に反論の余地はないかもしれません。
でも、私たちは皆、感情のある人間なんです。
同じことを言われても、他でもないあの人に言われることなら聞こうと思えることでも、
あなたからは言われたくない、と感じることもあるでしょう。
スムーズに仕事を進めるためにも、縁あって一緒に仕事をする仲間として、
まずは良好な関係を作ることが第一歩ではないでしょうか。
良好な対人関係を作るためには4つの条件があります。
尊敬、信頼、協力、目標の一致
です。
尊敬、信頼、協力は辞書的な意味にとどまらず奥が深いので別の機会に触れるとして、
対人関係がうまくいかない時はほぼ全例で目標の一致がなされていません。
目標とは、営業上の数字でもいいですし、他のことでもいいのですが、
一言で「部下の成長」を目標にすると言っても、
上司と部下それぞれの頭には全く異なる「成長」のイメージがあるかもしれないのです。
具体的にどんな目標を立てるのか、そのためにはどんなやり方を選択するか、
どのような成長の姿を目指すのか……などなどを
上司部下間で擦り合わせるだけでも、かなりのコミュニケーションが必要だということが想像されます。
そのプロセスを割愛して、表面的に仕事を進めようとしてしまうので、
上司と部下はすれ違い、関係がこじれてしまうのです。
そして、縁あって自分の元に着任した部下の方にこんな風に伝えると、
部下の方はより上司のことが信頼できると感じるのではないでしょうか。
「私は職責としてあなたを評価する立場にあるけれど、それは仕事上の行動面での評価であって、その評価によってあなたの人格が上がったり下がったりするようなものではないということをお伝えしておきたい。仮に仕事上の評価が低かったとしても、あなたの人格にダメ出しをしたい訳ではないので、一緒に決めた目標(目標の一致です)を達成するという課題を乗り越えるために、私は自分にできる協力をしたいと考えていますよ」
この記事がどなたかの参考になれば幸いです(*^_^*)