自分を一番わかってほしいのは、自分自身
性格は「変えられないもの」?
私たちはよく「性格だから仕方ない」と言います。
アドラー心理学では、いわゆる“性格”のことを「ライフスタイル」と呼びます。
直訳すると「生活様式」ですが、
“性格”ではなく、“人生の型”や“生き方のスタイル”と捉えると、
少し印象が変わりませんか?
性格=変わらないもの、変わらないものと思われがちですが、
スタイル=型に過ぎないと考えると、
変えられるもの、という視点に変わり、
自分をやさしく見つめ直せるような気がするのです。
「仲間がほしい」と感じていた頃
アドラー心理学に出会ったのは2007年のことでした。
当時の私は「なんだかずっとひとりぼっちだな」と感じていました。
友達はたくさんいたし、いつも誰かに囲まれてはいたものの
内心では、「誰も本当の私をわかってくれない」と、
どこか孤独や、寂しさを抱えていたのです。
表面的なつながりではなく、
安心して心を預けられる「仲間」がほしいと、
ずっと願っていた気がします。
魔法使いになって、仲間と優しい世界をつくりたい
アドラー派の学びには「ライフスタイル診断」というものがあり、
その中にこんな質問があります。
もしも3つ願いが叶うとしたら、何を願いますか?
アドラー心理学を学び始めた頃、私はその問いに、こんなふうに答えました。
- 魔法使いになりたい
- 仲間が欲しい
- 仲間と一緒に優しい世界をつくりたい
当時はちょうど育休中で時間があったので
ハリー・ポッターを繰り返し観ていた時期だったこともあり、
世界の不条理や暴力性に対して
「魔法のような力で変えられたら」と
思っていたのかもしれません。
病気は社会がつくっている——
ならば、病気を治療するだけではなく、
その「社会のあり方」そのものを変えていきたい。
そんなふうに考えていた自分がいました。
本当にわかってほしかったのは「自分自身」
自己受容・自己理解のためのお稽古を深めてきた今なら、あの頃の孤独の正体が少しわかります。
仲間がいないと感じていたのは、
実は私が私自身とつながれていなかったから。
本音や感情にふたをして、自分自身をわかってあげられていなかったから。
自分自身と仲間になれていなかったから。
ほんとうは——
私は私に、一番わかってほしかったんです。
少しずつ自分と向き合い、
「それでいいよ」と受けとめられるようになってからは、
自然と周囲に、信頼できる仲間たちができました。
それぞれが自分の持ち場で、自分にできるやり方で、
優しい世界を目指している、あたたかい人たちです。
「仲間とつながる」感覚を体験するカードゲーム:LwSi(ルーシー)
もしあなたが今、
- なんとなくひとりぼっちな気がする
- 人間関係が続かない
- 自分のことを本当にわかってくれる人がいない
- パートナーシップに課題を感じている
- 安心できる仲間が欲しい
そんなふうに感じているとしたら、
もしかすると、あなたが一番わかってほしいのは「あなた自身」なのかもしれません。
このように思っているのなら、
アドラー心理学の「共同体感覚」を体感できるカードゲーム「LwSi(ルーシー)」を試してみてはいかがでしょうか。

このゲームでは、
プレイヤーが修行中の魔法使いとなり、
人間界の困りごとを解決していきます。
一人では解決できない課題に直面したとき、
仲間と協力することで乗り越える体験を通じて、
他者との信頼や協力の大切さを実感できます。
また、ゲームを進める中で、
自分自身の感情や本音に気づき、
他者とのつながりを深めることができるでしょう。
まさに「自分自身と仲間になる」感覚を、
楽しみながら体験できるのがLwSiの魅力です。
それが、ほんとうの意味で「孤独じゃなくなる」第一歩なのだと思います。
詳細や体験会の情報は、以下の公式サイトをご覧ください。
今日も自分を大切に🍀
産業医・公認心理師 上谷実礼