企業の中核を担うマネジャーの方々に「支援型マネジメント」をテーマとした研修を実施しました。
この研修では、3月に開催された前半セッションで、「そもそも支援型マネジメントとは」と言う基礎部分に焦点を当て、管理型マネジメントから支援型マネジメントへの移行に必要なマインドや心理的安全性についてお伝えし、その後の半年間の実践期間を経て、10月に開催された後半セッションでは、振り返りから始まり、職場の心理的安全性を高め、生産性を向上させるために必要な具体的なコミュニケーションスキルに焦点を当てました。
コミュニケーションはマネジメントの基礎
「コミュニケーション研修は基本的すぎる」と軽視されがちですが、実際には一生学び続ける価値があり、日々のトレーニングが必要です。
スポーツに例えると、大谷翔平選手をはじめとするプロのアスリートが、プロになっても基礎的なトレーニングを続け、プロほど基本を大切にしています。基本をおろそかにするとケガや成績不振が起こりやすくなるのと同じように、マネジメントの基本が疎かになると、職場でのメンタル不調者や離職者が増え、生産性が低下します。これはスポーツのケガや成績不振と同じような現象だといえます。ですので、マネジャーがコミュニケーションの練習を一生続けることには大きな価値があります。
研修プログラムの内容
講義では、「管理型から支援型マネジメントへ」「職場での心理的安全性を育む方法」「支援型マネジャーに必要なスキルの各論」について復習し、より具体的に部下が必要としている「指導」について丁寧にお伝えしました。またマネジャー同士での現場の課題をシェアしたり、実際の職場を想定したシナリオに基づいて部下とのコミュニケーションをロールプレイングしたり、部下育成のためのプレゼンテーションの練習をしたりする時間をとりました。
受講者の声と成果
参加者からは次のような声が寄せられました。
「心理的安全性の育て方を学び、部下との距離が縮まりそうです。」
「フィードバックの重要性を再認識し、すぐに実践したいと感じました。」
単なる理論習得に留まらず、「実践に即した学び」」を意識することで、研修の成果を現場で活かせる内容になったようでした。
日々のトレーニングが生む変化
ビジネスパーソンが基礎トレーニングとしてコミュニケーションのおけいこをコツコツと続け、日々実践することで、メンタル不調者や離職者が減少し、さらにチーム全体の生産性向上へとつながります。今回の研修で得た知識とスキルが、マネジャーの皆さんの日常業務において活かされ、職場のさらなる発展につながることを願っています。