先日、市川市・浦安市で活動されている行政保健師さんを対象に、
「対応困難な相談への対処法 ~自分をすり減らさないで持続可能な支援職であるために~」というテーマで研修を行いました。
今回は、その研修に参加された方からいただきました感想をご紹介します。
研修レポートはこちらをご覧ください。
研修の満足度は100%!
今回の研修には、
経験1年未満の方から、20年以上のベテランや管理職の方まで
幅広い保健師さんが参加されていました。
研修テーマであったバウンダリーの定義と役割の理解については、
すべての方が「理解できた」と回答。
内容への満足度、そして「今後の業務に参考になる」との回答も、
いずれも100%という結果でした。

参加者の声
研修後に寄せられた参加者の皆さんの感想を一部ご紹介します。
誤字・脱字の修正および読みやすさのための軽微な調整を除き、内容はそのまま掲載しています。

相談者との関わりの中で、自分をすり減らさないような工夫ができると良いなと感じました。
また、「自分の境界線は自分で引く」というのがとても印象に残っています。
難しいことではありますが、自分の意思をはっきりと表明し、バウンダリーを引けるようにしていきたいと思います。
今回の講義で学んだことを活かして、自分を大切にするようにしていきたいと思います。

自分を大切にすることが健全なバウンダリーを引くための第1歩になるということを学んだ。

バウンダリーも過剰適応も初めて聞きました。
相手を大切にするためには自分も大切にして、自分がいっぱいいっぱいにならないようにしていきたいと思いました。

市民との対応は、なるべく自分だけで解決しようとしてしまうため、ストレスが溜まる。
今回の講演を聞いてそういうことも自分の心を擦り減らしていたのかなと思った。
今回の学びを今後の業務に活かしていきたい。

気づきのレッスンで、自分がどのように感じているかに目を向けてきていなかったことに気がつくことができた。
自分の言動が相手にどのような影響があるかだけでなく、自分がどう感じたかも気づき、自分を大切にするために、受け止めていきたいと感じた。

自分の状態やおかれている状況について気づけるようにする、
また自分がどう考えているのかを客観的に振り返ることができるということは、
自分の心身を守るために大切であることが理解できました。

自分のモヤモヤを誰かに話すことが気づきにつながること、心が軽くなることを知った。
今後も自分の感情を言語化していきたいと思った。

怒鳴られてしまって伝えたいことが伝えられず、自分の不甲斐なさが嫌になったことがありましたが、境界線を引いて自分を守ることも大切なんだと知ることができました。

気づきのレッスンを日々の生活でも実施して、上手に日々のストレスと付き合っていきたいと思いました。
バウンダリーについてより深く具体的に理解できて、とても勉強になりました。

「自分の感情について自覚的になること」は自分の健康管理や、相手のペースに巻き込まれずに対応することなど、色々な場面で参考になると思いました。
おわりに
保健師さんなど対人支援職の方々は、つい自分を後回しにしてしまいがちです。
けれども、自分を後回しにして、自分をすり減らすような働き方は持続可能とは言えません。
自分を大切にすることはわがままではなく、持続可能な支援のための大切な土台です。
これからも、自分を大切にしながら相手も大切にするヒントを伝えていきたいと思います。
