こんにちは。
アドラー×ゲシュタルトをベースに心の学びをお伝えする
“はたらく人の自己受容のためのサポーター” 上谷実礼です。
いつもポジティブでいられるにはどうしたらいいですか?
先日のセミナーで、
「いつもポジティブでいられるにはどうしたらいいですか?」
という質問をいただきましたので、こちらで回答しますね。
結論から言うと「いつもポジティブでいなくていいです!」です笑。
質問してくださった方がポジティブという言葉に抱いているイメージがよく分からないのですが、
昨日はポジティブな感情、ネガティブな感情の話をしたので
感情の話なのかな?という前提でお話しします。
そもそも感情はエネルギーであって、どんな感情も自分にとって必要で
意味があるから生まれてきます。
自然の理だってそうです。
森羅万象、全てのものが陰と陽の要素によって成り立っており、
光があるから影があり、影があるから光の輝きが際立つのです。
なんとなく、ポジがよくてネガの方が劣っているというイメージはないですか?
感情にネガポジとレッテルを貼って「これはよくてこっちはダメ」と
仕分けようとするから苦しみが生まれるんです。
ポジティブな感情を感じている時間が長ければ
心地よくていいような気がするかもしれませんが、
身の安全を守りながら生きていくためには
焦りや不安なども適切な備えをするために必要です。
また、劣等感はがんばったり成長したりするための原動力になります。
いつもお伝えしていますが、
私が言っている“自己受容”とは何を受容するのかというと、
自分の感情や感じていること、体の感覚などをそのままに受け入れて
どんなことを感じる自分も許すこと、です。
面談やカウンセリングで
「私と同じように○○と言ってみてください」と言うときがあります。
最近だと
「あんなオンナ、(仕事を)辞めちゃえばいいのに」
とか言ってもらいました。
だいたいのケースで「え~!こんなこと言ってもいいのかな…」と
皆さん戸惑われながらがんばって言葉にされますが、
言ってみた後に「実は本心ではそう思っていました…」ともおっしゃいます。
心で感じていることをそのまま外に出すかどうかは、また別問題です。
現実的には自分が考えていることをそのまま口に出すと
炎上する可能性もなきにしもあらずでしょうから、
自分が感じていることを伝える際にはそれなりの工夫が必要です。
だからこそ昨日、セミナーでお伝えしたアサーショントレーニングが必要になってくるのです。
自分が感じていることをそのまま外に出すかどうかはさておき、その人にとっては、
「あんなオンナ、辞めちゃえばいいのに」と感じるほどのことがあったワケです。
自分の中に怒りや悲しみや落胆なんかがあるのに、
「そんな悪いこと、考えちゃいけない」
「こんなヒドいこと、感じちゃいけない」
というように、考えや感情が浮かんで来た瞬間に蓋をする、ということをしていると
そのうちに自分が感じていることが分からなくなり、
ポジティブな感情も感じにくくなっていきます。
そして、自分がどうしたいのか、
どういう状態だと自分が心地よいと感じるのか、も分からなくなっていき、
自分らしい人生からどんどん離れていくことになります。
自分の中に感じがたい感情が湧いてきたときでも、
「私は○○と感じているなぁ」「怒ってもいんだよ」「悲しいと感じても大丈夫だよ」と
感情をただ受けとめ、自分を許していくことが自己受容につながるのです。
だからね、いつもポジティブでいなくてもいいのですよ^_^
今日もゴキゲンな一日を♪