がんばってない人をみるとイライラするんです

がんばっていない人を見るとイライラするんです

最近は産業医先で、通常の面談以外にカウンセリング枠をいただいています。

主治医のところでカウンセリングを受けられないとか、

カウンセラーとの相性がいまいちだったとか、

私のカウンセリングを受けたいという方が来てくださいます。

カウンセリングの中でよく聞かれる言葉が

「がんばっていない人を見るとイライラするんです」

です。

 

自分自身を縛ってない?

この言葉を聞いてザワザワした人はいますか~?

昔の私もそうでしたよ~。

この例のように、他の人の様子をみてイライラする場合、

同じルールで自分自身を縛っている可能性が高いです。

つまり、いつも自分に対して「がんばらないとダメだ!」

「がんばっていないと価値がない!」と叱咤激励して、

お尻を叩いてイヤなことでもガマンしてがんばっているのです。

だから、自分は文句も言わずにがんばっているのに、

どうしてお前はもっと歯を食いしばってがんばらないんだ!と

周囲の人を責めたくなる気持ちがイライラ感としてあらわれてくるのです。

 

「イライラするんです」ファミリー

「がんばっていない人を見るとイライラするんです」には

他にファミリーとしてこんな方たちがいますw

「自分の好きに生きている人をみるとイライラする」

「他の人に気遣いがない人をみるとイライラする」

「みんながまんしているのにワガママな人をみるとイライラする」

「空気を読めない人をみるとイライラする」

「周りに迷惑を掛ける人をみるとイライラする」

などなど。

もっと登場させてもいいですが、今日はこれぐらいにしておきましょう。

 

イベント・ワークショップ

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@福岡県筑紫野市

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抑圧すると“影”になる

心理学的には“投影”といいますが、

自分の中の見たくない、受け入れがたいネガティブな面、ネガティブな感情、

この場合だと「がんばっていないダメな自分」を他者の中に見いだして

相手を責めるようなことは日常生活でもよくみられます。

だからね、がんばっていない人をみるとイライラするときって、

ホントはがんばれない自分自身を責めていて、

もうイヤなことをがんばりたくないって

自分の潜在意識の表れなんだよね。

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多くの場合、自分を縛っているルールには無自覚です。

カウンセリングでこういう発言を聞いて、

「もしかして、あなた自身ががんばっていない自分には価値がないって思っていませんか~」

「自分が本当に好きなことに夢中になっているときは、

周りの人がどうかなんて気にならないものですよ。

今、やっていることをイヤイヤがんばっているという可能性はありませんか~」

みたいな質問を投げかけてみますと、

多くの方がドキッとした様子をされます。

そして「えっ? がんばらないとダメなのは当たり前ですよね?」

というように反論されるので、このビリーフを切り口にカウンセリングを進めていきます。

 

 

自分が許せないから他の人も許せない

「自分が本当に好きなことをしたらいいんですよ~」

「自分が自由に生きていたら人に対してイライラすることはなくなりますよ~」

とお伝えすると、ほぼ100%の人から「そんなはずはない!」という反応がかえってきます。

今の自分のままじゃダメだ、自分の好きに生きるのはワガママだ、

イヤなことでもガマンししてがんばるべきだ

こんな思い込み、信じ込み、ビリーフは

親からもらった面もありますが、社会から受ける影響も大きいです。

日本社会にはびこる、自己否定は根深いですね…。

自分を許せていないから他の人も許せないんです。

ひとりひとりが自分にOKを出せるようになることは

自分にも人にも優しい社会を作っていくことにつながります。

そう信じて、これからもコツコツとブログを書いていきます^_^

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