すべては命を守るためのコーピング



産業医面談やカウンセリングでよくある訴えとして

「やる気が出ない」とか

「新しいことを始めようとして動こうとしているのに動けない」というものがあります。

もちろん私にも経験があります。

一般的に、

やる気があることはいいこと

新しいことをガツガツと進めていくことはいいこと

という価値観が拡がっていますので、

やる気が出ないとやる気が出るように力技でなんとかしようとしたり、

どうしてやる気が出ないんだろう?と分析したり、

動こうとしても動けない自分を責めたりしてしまう…

ということがあると思います。

もちろん私にも経験があります。

イベント・ワークショップ

『トラウマセラピー2024』

◆1日目 10月12日(土) 10時~
◆2日目 10月13日(日) 10時~

●東京都中央区築地4-1-17 銀座大野ビルB1セミナールーム

詳細とお申込みはこちらから


でもね、どんなことでも自分に起こることは

すべて命を守るために必要なコーピングなんです。

脳神経レベルで、自律神経レベルで、

からだは自分を守ろうと、命を守ろうと必要なことをやっているだけなんです。

そこに「いい/悪い」とジャッジをくっつけちゃうから悩みが生まれて苦しくなるのであって、

からだに起こっていることにいいも悪いもありません。

やる気が出ないとか、

思うようにからだが動かないというような時には、

もしかすると自覚はなくても心身ともに疲労が蓄積しているとか

以前ツラいことがあって「もう二度とあんな目には遭いたくない」ということがあるのかもしれません。

やる気を出さないこと、

動かないことで、からだは命を守ってくれているのです。

自分に起こることはすべて命を守るために必要なことなのです。

ポリヴェーガル理論を学んで、

脳神経科学レベルでもこのことに確信が持てたので、

産業医面談でもカウンセリングでも

「必要なことが起こっているから、自分のからだを信じてあげてね」とお伝えしています^_^