アドラーを生きる

ウエタニミレイです。

先日、大学院の講義で学生さんから「先生は産業医の仕事にどのように
アドラー心理学を活用されているのですか?」という質問をいただき、一瞬、返答に困りました。

と言うのも、アドラー心理学は学ぶものであると同時に日常生活の中で実践するものであり、
「これは皆にとってどういうことだろう。皆の幸せのために自分に何ができるだろう」という視点を持って、
協力的な構えで生きていくという人生に向かう姿勢を整えていくものだからです。

私は「主語をIからWeにするような生き方」という表現を好んでよく使うのですが、
私の幸せではなく、私たちの幸せを考えることを選択することがアドレリアン(アドラー心理学を学び実践していく人)としての生き方なのだと理解しています。

私もまだまだ日々お稽古中ですが、アドラー心理学の基本的なところは血となり肉となっていることを感じるので、
この場面ではアドラーをこう使おうとか、こういうときはこんな感じで勇気づけようなどとは全く考えていません。

アドラー関連の本は100冊以上出版されていると言われています。

アドラー関連の講座や研修もたくさんあります。

本を出版したり研修を行うからにはスキルが身につくとか、
アドラー心理学を使って○○できるようになるなどとアピールしないと売れないでしょうし、
私の本にも面談のスキルが身につくと謳っているのですが、
大切なことはスキルやテクニック、勇気づけの言葉がけを覚えて身につけることではなくて、
自分にも他者にも(自分にも、ってところがポイントです)協力的な構えで向き合うという生き方を選択していく、ということなのです。

それでは、今日もよい一日を\(^O^)/

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