こんにちは。
アドラー×ゲシュタルトをベースに心の学びをお伝えする
“はたらく人の自己受容のためのサポーター” 上谷実礼です。
最初に言っておきます。
今日はスパルタミレイ発動しますw
部下がいる立場の方から時折聞く言葉。
「部下が思うように育たないんです…」
⇒ …残念! それは全部、あなたの問題ですから!! ⬅ギター侍風に ⬅古すぎるw
*
人を育てるってどういうことなのでしょうねぇ。
私は本の中でもけっこう厳しいことを言っています。
先月刊行になった空色の新刊の中ではこんなことを言っちゃってま
−−
(65ページより)
部下を育成するのが上司の役割といっても、
「たんに組織の中で上司と部下の関係になっただけでは、
本質的な意味で部下を育成することはできない」のです。
上司が「部下を育てたい」と思っても、
部下が本音の部分で、上司のことを「好きではない。
教わりたくない」と感じたら何も教えられないのです。
部下から「この人のことは好きではない」と思われたら、
いわゆる面従腹背の状態が生まれます。
何を教えるかではなく「誰から教わるか」が大切なのです。
−−
どうですか~?
我ながらけっこう厳しいことを言っていると思います!
私が敬愛してやまない、カウンセリングの父と言われる
カール・
−−
私が自分自身との間に援助的な関係を形成することができるならば
ー自分自身の感情に感受性豊かに気づくことができて、
私は他者に対しても援助的関係をつくることができる可能性が高ま
それは、
私が成長しなければならないということを意味している。
「ロジャーズの中核三条件 一致 カウンセリングの本質を考える1」 創元社より
−−
どうですか?
私との関係において他者の成長を促進しようとするのならば、
私が成長しなければならない
のですよ!
これはセラピストのあり方について書かれたものですが、
上司と部下、
*
それでは、改めて「成長」とはどのような意味なのでしょうねぇ?
人によって色んな解釈があると思うのですが、
詩人の谷川俊太郎氏とユング派の心理学者・
対談の中で「人間の成熟」
−−
河合:…「私」
(中略)
谷川:…たとえば人間が成熟していくということは、
河合隼雄・谷川俊太郎『魂にメスはいらない ユング心理学講義』講談社+α文庫、1993年
−−
*
つまり、自分の外側にいくつも鎧を重ねていくように
たくさんのことを身につけていくことが成長するということではな
ラッキョウの皮をむくように外側のものをどんどんそぎ落としてい
「成長・成熟」という意味なのではないかと感じます。
これって、昨今の流行であり、私も本に書いている「
心理的安全性については一般的にこんな風に説明されています。
−−
心理的安全性(Psychological safety)は、組織(職場やコミュニティなど)に属する・
▶︎ここは、攻撃や否定をされない安全・
▶︎正直な自分自身でいられると感じられ、
▶︎誰もが平等に、自由に意見が言える
という状態であること。
−−
そして、Google社での観察研究によると、
心理的安全性を感じられる組織が、もっとも生産性が高いのです。
おそらく、組織を構成しているメンバーが
それぞれに成長・
ここまでをまとめると、
「シンプルに本来の自分自身でいる」
人は自然に成長・成熟していける、
そして、部下にとって一番影響を受ける人間関係、
ハッキリ言って「上司」なんですよ。
上司自身が「シンプルに本来の自分自身」ではなく、
緊張感を持って、少しでも自分を強く見せよう、
部下がリラックスして本来の自分自身でいることって難しい気がし
*
だからね、もしも部下を持つ立場であるあなたが
「部下が思うように育たないんです…」
という言葉を思わず口にしちゃうことがあるなら、
あなた自身が本来の自分から離れちゃってるよ、と
人生からメッセージが来ているのかもしれませんよ(^_-)-☆
そして、「部下が思うように育たない」と感じるときには
心理的安全性が感じられる勉強会で
ご一緒してみてはいかがでしょうかw