人事とケンカして泣く

こんにちは。

アドラー×ゲシュタルトをベースに心の学びをお伝えする

“はたらく人の自己受容と自己理解のためのサポーター” 上谷実礼です。

人事とケンカして泣く

昨日は月例勉強会 スペシャル企画として

講師に松橋良紀さんをお迎えしてNLPセミナーを行いました。

さっそく参加者の皆さんから感想をいただいておりますので、ごく一部ですがご紹介しますね。

−−

■ セミナーの中で「一番印象に残っていること」「目からウロコだったこと」「新しい気づき」は何ですか?

・全体像をお聞きできたことです。断片的に知っている知識がNLPからだということが分かりました

・VAK感覚優位のお話です。自分の優位が何かが分かりました。目の動きの捉え方を聞くのは初めてだったので、思わず楽しくなりました。

■ 松橋さんへのメッセージなど、なんでもご自由にコメントください!

・盛り沢山な内容でワークも多く、すぐ使えるスキルを教えていただき、ありがとうございました。

・ビジネス面で使えることがたくさんあるように感じました。

・本日はありがとうございました。3時間であの分かりやすい説明はすごいなと思いました。NLPは少しかじっていましたが、すっかり忘れておりましたので、とても勉強になりました。ありがとうございました。

・本日はありがとうございました。ご自身の体験からくる事例をお聞きすることで納得感がありました

−−

私自身、「NLPってやり方レベルで人をコントロールする方法でしょ」みたいに

NLPに対する偏見があったのですが笑、初めてNLPの全体像を聞いてみて

スキルを裏打ちする理論やNLPの歴史が面白いなぁと感じました

断片的に知っていることが「あれって、NLPから来てたんだ!」と感じることも多く、

色んな流派にエッセンスを流用されるアドラー心理学にも似ているなとも感じました。

 

リアルタイム受講された方にもアーカイブ受講の方にも

動画は本日中にはお送りしますので、少しお待ちくださいね^_^

 

*******

 

さて、今日の本題です。

前回、衝動的に書いたブログについて共感の感想をいただきましたので

今日は、「私って仕事も衝動的にしているなぁ」という話を書きます。

 

私が携わっている仕事のひとつに“産業医”があるのですが、

メンタル不調や身体の病気などで休職していた方が復職されるときには

復職できるのか、どんな働き方ができるのか、というようなことを判断するための

産業医面談、いわゆる復職面談を行います。

自宅を中心とした日常生活が送れるまでの回復と

会社での仕事ができるレベルの回復は異なりますので、

復職時に、主治医は「復職できる」と考えているのに、

産業医は「復職は難しい」と言うように意見が異なるということはよくあります。

 

面談を経て、最終的に復職の可否を決めるのは会社側(人事)なのですが、

産業医と人事の意見が合わないということも希にあります。

 

私が産業医としてのキャリアをスタートさせた17年前に比べると

産業医の存在は世間でもだいぶ知られるようになりましたが、

「産業医は会社に雇われているんでしょ」という感じで

社員側というより会社側の意向に添った判断をする存在だと受け止められていることもあるようです。

たしかにそういう立ち位置を取る産業医もいると思いますが、

ケースバイケースで社員寄りの判断をしたり、会社側の判断をしたりすることはあるものの

私としてはできるだけ中立の立場で仕事をしているつもりです。

そのためには社員や関係者とよくコミュニケーションを取って、

双方の納得感を作り出していくための対話が必要になります。

自分で言っちゃいますが、私はここらへんのバランス感覚がいいので、

けっこう言いたいことを言っているにも関わらず、

社員さん達からも人事側からも信頼されているんだと思います。

 

でね、メンタル不調からの復職面談では関係者の本音と建前がぶつかり合うこともあります。

会社によってはハッキリと「できるだけ退職の方向に持って行きたい」という意向を伝えられることもありますし、

私からみても「会社側がそのような意向を持つのも致し方ないな」と感じる場合もあれば、

「それはいくらなんでも社員さんがかわいそうだよ!」と感じる場合もあるので、

当たり前ですが、基本的にはフラットに社員さんの話を聞いて私なりの判断をしています。

 

また自分で言っちゃいますが、私は言いにくいようなこともうまくコミュニケーションできるので

私の判断で「復職が難しい」と社員さんに伝えるときも

会社が復職に拒否的になっているときに「復職できます」と伝えるときも

今まで大きな問題なくやってこられたと思っています。

 

でもね、ときには私が「復職できると思います」と判断しているのに、

会社側が「この社員を復職させるのはリスクがあるので復職させられません」と言ってくることもあります。

しかもしっかりと社員さんの状況を分かろうともせずにリスクのことばかり言ってくるときには、

伝え方はまろやかにしているつもりだし、私の判断の根拠は明確に伝えながらも、

自分の中には「社員さんの力になりたい」という衝動がめっちゃ湧いてきているのを感じます。

ていうか、ハッキリ言って腹立ちすら感じます。

もしもこの社員さんが復職できなくて、最終的に退職になったとして、

うまく転職ができなかったとしたら、どれだけ精神的なダメージを受けるだろう…

そしてもしかしたら取り返しのつかないことが起こるかもしれない

ということまで想像すると、軽々しく会社の意向に添った判断をするわけにはいきません。

かと言って、社員さんの側に立つことだけが正解ではないので、

理性的なリスクの判断はもちろん重要です。

だからこそ、よく社員さんの様子を観察して対話を重ねないとね、と思います。

 

 

乱暴に聞こえるかもしれませんが、復職してみてどうなるかは復職してみないと分からないんです。

本人にも主治医にも産業医にも人事にも分からないんです。

やってみないと分からないながらも社員さんも受け入れ部署も人事も産業医もできるだけの

チャレンジをしてみようとすることに意味があると思うんです。

でも、社員さんのことを理解しようともしないで

チャレンジもさせてもらえない状況に、私はとても腹が立ちます。

ご縁があって社員になってくれた人を大切にしない会社に対しては憤りを覚えます。

 

 

幸い、私がお手伝いさせてもらっている会社は人を大切にする判断をしてくれることが多いところばかりだし、

日頃からの信頼関係を積み重ねているので産業医としての私の意見にもしっかりと耳を傾けてくれます。

今までに人事とケンカをしたことはないので、今日のタイトルはちょっと盛りましたが、

私の中には人事とケンカしても譲れない思いが衝動的に湧いてくることがあって、

「どうして会社はこの人のことを理解しようとしないんだ!」という想いがあふれてきて、

人事に説明しながら涙ぐんでしまうことも時にはあります。

それにしても、こんな私を大切にしてくれる人事の皆さんと一緒にお仕事できて、私は本当に幸せものだなぁ…。

 

 

こんな風に自分の中に湧いてくる衝動が私らしさを生み出していて

社員さんや会社から信頼を得ることにもつながっている気がするので、

やっぱりこれからも衝動ドリヴンで生きていきたいと思います。⬅最終的にここかい!笑

 

 

たまに個人セッションのテーマが労働相談ということもあります。

最近はあまり時間が取れないので個人セッションの予約枠をオープンにしていないのですが、

個別にお申し込みいただければ可能な限り時間の調整はしています

お気軽にご連絡くださいね^_^

 

コメントを残す