ボーッとしていると意識は迷走する
企業研修でもマインドフルネスが一般的になったなと感じます。
私の企業研修でも瞑想の時間を取ることが増えて来ました。
私たちの脳が特別な活動をせず、ぼんやりとした安静状態のときを、
「デフォルト・モード」と呼びます。
不思議なことに、頭がボーッとした安静状態、すなわちデフォルト・モードの時の方が
意識的に活動をしている時よりも消費エネルギーが多いことが知られています。
ボーッとしている方がエネルギーを消費するなんて、
チコちゃんに叱られそうですよね。(←古い?笑)
特に何にも意識を向けていない状態、頭がボーッとした状態の時、脳は一体、どうなっているのでしょうか?
いわゆる雑念、想像、空想など、「今ここ」には関係のないことに意識はさまよい続け、
この状態はマインドフルネスの反対、マインドワンダリング(マインドの迷走)と呼ばれます。
意識しないと私たちの一日の約半分ぐらいの時間は、マインドワンダリングの状態になるそうです。
ボーッとしていると意識は迷走するんですね。
意識を集中した方が脳は疲れない
マインドフルネスとは、「今ここ」に意識を100%集中して、
自分の中に起きていることにただ気づき、
それらを分析や評価することなしに、
ありのままに観察する、眺める意識状態のことです。
マインドワンダリングとは反対の状態です。
何か外界の対象にハッキリと意識を向けている時の方が、脳の消費エネルギーは少なくなりますので、
マインドフルネス(つまり呼吸をはじめとする対象に意識を向けている状態)状態を作る、
瞑想を行うと脳の疲労が取れたような、脳がスッキリしたような感覚になるんですね。
ビジネスパーソンの疲れは脳の疲れ
マインドフルネスと集中力や脳の疲労などについては、
最近ではたくさん書籍も出版されていますが、
実際にはまだまだ瞑想、マインドフルネスのことをご存知ないビジネスパーソンは多いです。
ビジネスパーソンが感じる疲れは体の疲れというよりは
脳の疲れであることがほとんどです。
10年前だったら、企業研修で瞑想をしようものなら、
ティンシャなんて鳴らそうものなら「この先生、変な先生」とか「宗教!?」という反応をされたかもしれませんが、
研修の中で瞑想をして「疲れが取れた感じがする」と喜ばれるようになったのは
時代が変わったなぁと感じます。
これからもどんどん企業研修で瞑想をご紹介していきます^_^