こんにちは。
アドラー×ゲシュタルトをベースに心の学びをお伝えする
“はたらく人のメンタルヘルスの専門家” 上谷実礼です。
医療や福祉、心理系などの対人援助職に就く人って
「困っている人を助けたい」
「弱い立場の人に寄り添いたい」
「困っている人の役に立ちたい」
みたいな動機で職業を選ぶことってけっこうあると思うんです。
もちろん、国家資格が欲しいとか
食いっぱぐれないように、という動機もあるかもしれませんが。
自分の外側に起こることは全部自分の内面が投影されたものです。
外側に先に現象があるのではなく、
自分の内側にあるものが外側に現れるのです。
困っている人がいるから助けたくなるわけではないんです。
世の中には困っていそうな人をみても助けない人はたくさんいますから。
だからつまりこれって、結局のところは
自分の中、潜在意識や無意識のレベルに
「助けて欲しい」「寄り添って欲しい」って気持ちがあるってことなんです。
私が医師を志した動機は
「病気を治したい」ではなく、
「人々が幸せになるお手伝いをしたい」でした。
つまり、自分自身が幸せになりたかったってことです。
相談者さんや患者さんの課題を引き受けすぎちゃったり、
感情的に巻き込まれすぎちゃうことってあると思うんですけど、
もしもそういうことが頻繁に起こるなら
自分の中に「助けて欲しい!」という本音がないかを探求した方がいいです。
でないと、相談者さんや患者さんとの間に依存関係を作ります。
セラピストやカウンセラーにもそういう不健全な人はとても多いです。
私も昔はヒドかったです。
今思うと、「なんとかしてあげたい」という思いが強すぎて、
患者さんやメンタルの社員さんとの精神的距離の取り方が不健全だった時期もあります。
つまり、私自身が「なんとかして欲しい!」って感じてたってことです。
私が自分自身の「なんとかして欲しい!」って欲求を
満たしてあげることができたら
今では必要以上に「なんとか力になってあげたい」とか
「困っている人を助けたい」とか
「役に立ちたい」とか思わなくなりました。
なんてったって、メンタル本に
「しょせん他人」とか書いちゃうぐらいですからw
患者さん、相談者さんとのバウンダリーを意識した上で
傾聴、共感はしますが、けっして同意、同情することはなく
(共感、同情、同意の違いはこの本に書きました)
自分にできることを淡々と行う。
これが本当のプロだと思います。
特に対人援助職に就いている人は
自分の中の「助けたい」「役に立ちたい」「力になりたい」
みたいな気持ちを一度は探求してみる方がいいと思います。
まずは自分自身を満たすこと。
対人援助職の人は特に大切です。
不健全な対人援助職の人と関わる機会があったので
今日はちょっと辛口に書いてみました~。
今日もゴキゲンな一日を!