動物であることを忘れない

こんにちは。

アドラー×ゲシュタルトをベースに心の学びをお伝えする

“はたらく人の自己受容のためのサポーター” 上谷実礼です。

 

動物であることを忘れない

ポリヴェーガル理論、愛着理論、発達性トラウマ、複雑性PTSDなどについて

ここ最近、集中的に学んでいます。

 

学べば学ぶほど、ヒトは有機体であり、動物であること、

動物として生きていくために基本となる

睡眠、食欲、呼吸、性欲、自律神経、情動などの

バランスを無視して、大脳新皮質にばかり頼る生き方をすることが

病気だけでなく社会のほとんどの問題を生み出しているなと痛感します。

 

そして、他者とのつながりの大切さは

どんなに強調してもしすぎることはないことも再確認しています。

メンタル不調で休職する一人暮らしの社員さん達に、

誰かと一緒にいることが療養のプラスになると今までも伝えてきましたが、

神経系のメカニズムから考えても、

メンタルの回復に他者の存在が必要であることは理にかなっています。

 

でも、残念ながら、

メンタル不調になる人はそもそも家族とのつながりが希薄で

療養中も実家に帰りたがらない人が多いです。

そして誤解を恐れずに言うと、

家族との問題がメンタル不調の根本的な原因にもなっていたりします。

 

うーん。

なかなか根深くて、無力感に思わず宙をあおぎます。

私に何ができるかな、と考えたときに

社内の調整とかももちろん必要なのですが、

せめて対話(面談と言いたくない)をするときに

しっかり目を合わせて、相手の話に耳を傾けることに

全力を尽くそうと思います。

 

本音を言うと、

社員さん達と話をしているときに、

男女問わず、

ハグをしてあげたい、

肩をもんであげたい、

手を握ってあげたい、

みたいな衝動的な感覚が自分の中に生まれるときがあります。

 

そんなことをしたら、このご時世、セクハラ産業医になっちゃうので

もちろん大脳新皮質の機能を使って衝動は抑えますが、

ヒトも動物であると考えると

動物が弱っている仲間の毛づくろいをしてあげるのと

同じようなメカニズムなんだろうなと思います。

現実的には私がハグをするのは難しいので、

せめてこの人が誰かにハグをしてもらえますように、と祈ります。

 

今日もゴキゲンな一日を♫

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