話を聞いてもらっても問題が解決するわけじゃないし意味ないですよね?

こんにちは。

アドラー×ゲシュタルトをベースに心の学びをお伝えする

“はたらく人の自己受容のためのサポーター” 上谷実礼です。

話を聞いてもらっても問題が解決するわけじゃないし意味ないですよね?

今日もタイトルがめちゃ長いですw

これね、ビジネスパーソンに

悩みや困っていることがあるときは早めに誰かに話を聴いてもらうといいですよ~」

的なことをお伝えした時にかなりの頻度でかえってくる反応です。

日本は欧米に比べてカウンセリングが一般的ではないですが、

背景にはカウンセリングには診療報酬がつかないことがありますが

そのせいか日本の多くのビジネスパーソンは「相談力」が低いなぁと感じることが多いです。

別に統計を取ったわけではないので、あくまでも私の主観ですが、

産業医として仕事をしていても、皆さん、ビックリするぐらいに

上司や周りの人や家族に相談していないのです!

「誰かに話すのは先生が初めてです」と言われるのもしょっちゅうです。

 

そもそも、タイトルのような反応をされる方は

恐らくこれまでに本当の意味で誰かに話を聴いてもらった経験がないのだろうと思います。

 

勇気を出して誰かに相談したのに

最後まで話を聴いてもらえなかった、とか

一方的に的外れなアドバイスをされた、とか

自分が間違っているとジャッジされた、とか

気持ちを分かってもらえなかった、とか

お説教をされた、とか

逆に上司の昔の武勇伝を聞かされる羽目になった、とか

誰かに話をしてみたことがネガティブな印象を伴って記憶されているのでしょう。

 

 

他にはこんな思い込みもあるかもしれません。

誰かに相談するなんて弱みを見せることだ、とか

問題は自分ひとりの力で解決すべきだ、などなど…。

 

他者の話を聴くためにはかなりのトレーニングが必要なので、

誰彼構わず話せばいいということではありませんが、

適切なしかるべき人に傾聴してもらうことの効果は絶大ですよ!

 

私も今でも定期的にトレーニングの一環として自分自身もカウンセリングを受けますし、

胸にモヤモヤやザワザワがある時は信頼できるカウンセラー仲間たちに話を聴いてもらいます。

頻度的には月に2~3回はそういう時間を作っています。

 

本当の意味での傾聴をしてもらえる効果としては

気持ちが軽くなるとかスッキリするとか考えが整理されるということはもちろん、

自分の気持ちを受けとめてもらえたという安心感が得られます。

話をしっかりと聴いてもらえることで

「自分は仲間として大切にしてもらっているな」と感じることができ、

勇気づけにもなることは繰り返し本にも書いてきている通りです。

 

そして、話しているうちに本当は自分はどうしたいのか、

自分が本当に感じていることは何なのかなどの気づきがたくさん得られるということがあります。

私たちって、本当の自分の気持ちにけっこう気づいていないものなのです。

つまり、本当に話を聴いてもらえると、自己理解が進みます。

“癒やし”とは理解することなんです。

誰か他の人に何かをしてもらうことだけで癒やされるのではありません。

自分で自分自身を理解してあげることで人は大きな癒やしを感じられるのです。

 

あとは、悩んでいるときは自分のべきねばや執着心などにとらわれて

視野が狭くなって、選択肢も少なくなっているものです。

本当の意味で傾聴をしてもらい、適切な質問やフィードバックをしてもらうことで

とらわれから解放され、たくさんの選択肢を持てるようにもなります。

私たちが苦しむときは「これしかない」とか「白か黒か」みたいに

選択肢が極端に少ないように感じていることが大きな原因です。

人に話を聴いてもらうことで視野が拡がり、選択肢がたくさんあることに気づけます。

 

こんな感じで、人に話をすることで直接的に問題を解決してもらえるわけではないにしても、

解決につながるような気づきが得られたり、

ときには、問題だと思っていたことが問題ですらなかったという発見が得られる可能性も高いのです。

 

カウンセリングが始まるときは重苦しい空気を身にまとっていた方が、

セッションが終わる頃には表情が明るくなり、軽やかな空気に包まれるようになるのを見ると、

いつも「人間って素晴らしい!」と感じられます。

 

話を聞いてもらっても問題が解決するわけじゃないし意味ないですよね?」

なーんて考えはもったいなさすぎますよ^_^

本当の意味で話を聴いてもらうとどんなことが起こるのか

体験してみたい方は個人セッションへどうぞ♫

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