他人からバカだと思われたからといって、あなたがバカになる訳じゃないんです

こんにちは。

アドラー×ゲシュタルトをベースに心の学びをお伝えする

“はたらく人の自己受容のためのサポーター” 上谷実礼です。

他人からバカだと思われたからといって、あなたがバカになる訳じゃないんです

今日もまたまたタイトルがめちゃ長いですw

 

数年前のブログ記事からのセルフシェアです。

ちょっと必要かなと感じたので、メルマガにも書きますね。

 

私は普段、メンタルヘルス不調(診断名はうつ病だったりうつ状態だったり

適応障害だったりストレス反応だったりしますが)の社員の方とお話しすることが多いです。

メンタル不調のために一定期間お休みされて職場復帰する際には私も面談するのですが、

面談の中では「もしもまた今後同じようなことが起こったら、

今回の経験を活かしてどんなことに気を付けたいと考えていますか?」とお尋ねします。

すると十中八九、

「分からないことがあったら自分だけで抱え込まないで、

もっと上司や周りに聞くようにしたり相談したり助けを求めようと思います」

という答えが返ってきます。

十中八九というかほとんど全員の方がこのように答えます。

よくあるパターンはこんな感じです。

新しい業務を任されたり、部署が異動したり、昇進したりして、

慣れない環境で分からないことがあるにも関わらず、

周りも忙しそうだから遠慮して聞けない

ひとりで仕事を抱え込むけれど分からないから必要以上に時間が掛かる

⇒残業が増える

⇒睡眠不足になる

⇒仕事の効率が落ちる

⇒仕事のミスが増える

⇒上司に注意される

⇒それがストレスで眠れなくなる

⇒さらに仕事の効率が落ちて自己効力感がなくなる

⇒眠れなくなる

⇒気持ちも落ち込む

⇒メンタルヘルス不調

 

 

どうして皆さん分からないことを素直に聞けないのでしょうか?

どうして眠れなくなるぐらい課題を自分の中で温めてしまうのでしょうか?

この質問に対する答えはこんな感じです。

曰く、

マネージャーなのにこんなことも分からないのかと思われたくなかった

自分は仕事ができないと思われたくなかった

こんな質問してバカな奴だと思われたくなかった

自分の立場だととても聞けるような状況じゃなかった

何回か同じことを質問したら上司に怒られた

等々…

 

うーん。

 

私は新入社員研修では「分からないことは早めに聞こうね。

聞くは一時の恥聞かぬは一生の恥と言いますね。

初々しいと思ってもらえる1年目のうちにどんどん聞いておかない

先輩の立場になると聞きにくくなることも出てくるかもしれませんよ」と伝えています。

にもかかわらず、年次が進んだり役職に就いたりすると

「立場」ってものが出て来て、思っていたり考えていたりすることを言えなくなってしまったり、

分からないことを聞けなくなってしまう人が多いです。

なぜなら「バカだと思われたくないから」

「マネージャーの立場なのに、能力がないと思われたくないから」

日本社会では、「人間」よりも「立場」が尊重される傾向があると感じます。

私も会社の中で「そんなこと立場上、できませんよ」とか

「君の立場というものを考えなさい」などというセリフをよく聞きます。

「立場」って一体何なのでしょうね???

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子ども達と接していると「どうして?」「なんで?」「分からない」と気軽に聞いてきます。

その気軽さ、自由さと言ったら、たまに「なぜなぜ」攻撃がめんどくさく感じるぐらいですw

それなのに、成長するとどんどん人は好きなように発言できなくなったり、

分からないことを聞けなくなったりします。

「なぜなら、今の自分の立場でこんなこと言ったり聞いたりしたらバカだと思われる」

ことを懸念するからです。

分からないことを立場に捕らわれずに聞き続けること、

疑問を持ち続けること、自分の考えをちゃんと表明することで

他人にどう思われようと、あなたがバカになる訳ではありません。

他人から「あなたって変な顔ね」と言われて、その瞬間に顔が変わる訳ではないでしょう?

それと同じことです。

分からないことは早めに聞きましょう!

上司や同僚はあなたに相談してもらえないと、あなたがどこでつまずいているのか分かりません。

分からないことをそのままに放置して自分ひとりで抱え込んでしまうのは、

貴重な人生の時間がとてももったいないです。

人からなんと思われてもあなたはあなただから、

安心して思い切ってどんどん周りに聞いて相談しちゃいましょうね

その先にきっと道は拓けます!!

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