カウンセリングがうまくなるには

「どうやったらカウンセリングが上手になるんだろうねぇ」と

カウンセラー仲間と話していて、

このブログの読者さんにはカウンセラー、セラピスト、コーチ的な

仕事をしている人も多いかなと思うので、

カウンセリングが上達するために大切だと感じること3つをシェアしてみます。

イベント・ワークショップ

『トラウマセラピー2024』

◆1日目 10月12日(土) 10時~
◆2日目 10月13日(日) 10時~

●東京都中央区築地4-1-17 銀座大野ビルB1セミナールーム

詳細とお申込みはこちらから

心理カウンセリングがうまくなるためには

心理療法の理論を学んでスキルやテクニック的なものを身につけることだけでは不充分です。

ここに書くのは私の考えですが、

私が「この人、スゴいなぁ」と感じるカウンセラー、セラピストは

だいたいここに書くような要素を共通して持っていると感じます。

1)とにかく自分のワークをたくさんすること

ゲシュタルト療法ではカウンセリングのことをワークと呼びます。

とにかく自分のカウンセリングセッションをたくさん受けること、とも表現できますが、

「自分のワークをする」という言い回しの方が、

ワークをする主体が自分だという当事者感が出るので私は好きです。

「ワークを受ける」ではないところがポイントです。

自分を受け入れ、自分を理解した以上に

他の人を受け入れ、他の人を理解することはできません。

自分の中で見ていない課題、見ていない感情がある場合、

クライアントの同じような課題、感情に「ここぞ」というタイミングで踏み込めず、

関わりがどうしても腰が引けた感じになります。

実際には、クライアントの前に座っただけで、

セラピストの人生、生き方、生き様が全部現れますので、

セラピストの前に座っただけで涙が出てくるようなこともよく起こります。

よくカウンセラー修業中の方から

「クライアントの深い感情が出てくるのが怖い」という相談を受けますが、

自分が体験したことのないもの、感じたことがない感情は怖いと感じるものです。

クライアントの感情に触れるのが怖いと感じるなら自分のワークをするしかないです。

どれだけ深く自分自身の人生に関わっているか、

自分自身の感情にコンタクトできているか、

それがカウンセラー、セラピストとしての深みや迫力につながります。

2)決断し、行動し、責任を取る

ゲシュタルト療法は実存主義という哲学をベースにしています。

実存主義とは何かをひとことで説明するのは難しいのです…。

一応、Wikipediaのページを貼っておきます。

実存主義 – Wikipedia

よく「○○の本質は…」と言ったりします。

ものごとの本質が現実に立ち現れる、という方向の考え方がありますが、

実際には本質は目に見えないし、あるかどうかも分からない。

目に見えない本質の話をするのではなく、

実存(現実存在)を見ていこう、

そして、

あらかじめ本質が決まっているのではなく、

人間は自ら本質を選び取っていく存在であると考える、

これが実存主義の立場です。

ここから「人間は選択の自由を持っている」と言えますが、

選択の自由があるということは一方で怖さや不安を生みます。

自分自身が行動を選択し、その結果を意味づけし、結果の責任を引き受けないといけないからです。

この不安や怖れが思考停止を産み、全体主義につながり、最悪の結果がナチス・ドイツです。

※私の好きな本⇒エーリッヒ・フロム『自由からの逃走』

話が逸れそうになりましたw

そもそも人間は生まれた瞬間から常に「死ぬ」という選択肢を持っています。

それでも生き続けていくと瞬間瞬間に選んでいるのは他でもない自分です。

他でもない自分が「死」ではなく「生きること」を選択しているということに自覚的になると、

自分の人生を誰のせいにもすることはできないので、

そこには「孤独」も伴います。

ゲシュタルト療法は実存的なアプローチをするセラピーであり、

クライアントのパーツを見るのではなく、

その人の実存(現実存在)全体を扱うという姿勢を取ります。

そして、クライアントだけでなくセラピスト自身も実存的に生きているかどうか、

つまり、実存主義を机上の空論として語るのではなく、

自らの人生で決断して選択して、その結果の責任を引き受けるという生き方をしているかどうか、

このあり方がセッションのときにありありと現れます。

3)本を読んだり映画を観る  そして、表現する

スゴいセラピストはほぼ例外なく、たくさん本を読んだり、映画を観たりしています。

心理学や心理療法の本だけでなく、

小説やマンガも読んでいる人が多いように感じます。

自分の人生だけで経験できることには限りがあるので、

小説やマンガ、映画などを通して人の感情に触れる体験をすることで

セラピストとしての引き出しが増えていきます。

そして、読んだり観たりするだけでなく書いたり、しゃべったりして表現することもまた必要です。

表出していくことで自分の感覚にピッタリ合った言葉を見つけていく作業をする経験は、

カウンセリングセッションの中で、

クライアントが自分の感覚にピッタリ合った言葉を見つけていく作業を

サポートする時に役に立っているんだと思います。

表現と言っても、文学的で整った文章を書け、と言ってるわけではなく、

短い文章でもいいし、誰かにしゃべってることでもいいので、

とにかく自分を表出する、という体験が多ければ多いほど

カウンセリングが上手くなると思います。

このあたりは1)にも関連しますねー。

というわけで、私が考える、カウンセリングが上手くなるための

3つのポイントをお伝えしました^_^