安全安心とポリヴェーガル理論

こんにちは。

アドラー×ゲシュタルトをベースに心の学びをお伝えする

“はたらく人の自己受容のためのサポーター” 上谷実礼です。

安全安心とポリヴェーガル理論

夏から半年間に渡って開講してきた、

自分とつながって自分らしく生きたい女性のための学びの場

“自分とつながるスクール”の1期生が昨日、全課程を修了しました。

https://www.facebook.com/mirei.uetani/posts/2244839682327007

半年間のスクールを行ってみて一言。

「自己受容のためには “安全安心” “心理的安全性” がすべて!」

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私が2019年から学んでいるポリヴェーガル理論。

ポリヴェーガル理論(多重迷走神経理論)は

行動神経科学の研究者である米国のスティーブン・ポージェス博士が提唱している、

こころとからだと社会のつながりを説明する自律神経に関する新しい理論です。

迷走神経とは脳神経の一種であり(全部で12本ある脳神経のうちの10番目)、

交感神経とともに自律神経と呼ばれる副交感神経のうちの80%を占めます。

ポリヴェーガル理論以前に一般的には、自律神経は交感神経と副交感神経の2つからなり、

交感神経系は「闘争か逃走か(fight or flight)」と呼ばれるような覚醒・緊張の方向に働き、

副交感神経系は休息・弛緩の方向に働くとされていました。

交感神経と副交感神経はそれぞれ反対の役割を担い、

互いのバランスを取りながら心と体のホメオスタシスの維持に働くと考えられてきました。

ポリヴェーガル理論によると、副交感神経系はさらに、

背側迷走神経複合体と腹側迷走神経複合体の2つに分かれており、

交感神経系とあわせて、自律神経系は3つのシステムから形成されています。

そして、これまではストレスがかかったときの防衛メカニズムとしては

交感神経系の「闘争か逃走か(fight or flight)」のみが知られていましたが、

背側迷走神経複合体も別の防衛反応に関与していることが分かりました。

これらは「凍りつき(freezing)」の反応であり、

動物でみられる“死んだふり”、学習性無力感、ショックによる失神、

パニック、解離、抑うつ、トラウマなどが含まれます。

そして、3つのシステムの自律神経系は階層的に機能すると考えられています。

周囲の環境の中で安全安心が感じられるとまずは腹側迷走神経複合体が働いて

ストレスがかかったときに、社会的関与システムの中で対応しようとします。

つまり、コミュニケーションや社会的行動を通して他者との関係性を調整しようとします。

しかし、環境の中で安心を感じられずリラックスできないと、

次に交感神経系が働いて闘争か逃走か(fight or flight)反応が起こります。

生理的な反応としては、

血圧や脈拍が上がったり、呼吸が浅く頻回になるなどの現象が起こります。

(実際にはもっと色々な反応が起こります)

そしてさらにストレスが大きくなり、安全を感じられない、

命の危険を感じる段階になると、背側迷走神経複合体が働き、

凍りつき(freezing)の反応と言われる

シャットダウン、死んだふり、ときには失神の状態に至ります。

生理的な反応としては、

血圧や脈拍の低下、内臓の活動が活発化することにより吐き気や下痢などの現象が起こります。

(実際にはもっと色々な反応が起こります)

腹側迷走神経複合体は安全安心を感知すると働きますが、

交感神経や背側迷走神経複合体の働きは安全安心が欠けている場合に防衛的な行動として表れます。

Facebookのリンク先にも書いた

「私たちが安全であるとき、マジカルなことが起こる」という言葉は

ポリヴェーガル理論を提唱しているポージェス博士の言葉ですが、

サイコセラピーにおいて、どんな技法や言葉がけなどをするかということよりも、

セラピストとの間にいかに安全を感じるかどうかが

セラピーが進んで行くための大きなカギになるという意味だと理解しています。

−−

スクールではもちろん理論的なことやスキルやメソッドもお伝えしましたが、

何を伝えるか、何を知るかということ以上に、

スクールの中で、メンバーの気づきや癒やしが進んで行ったのは、

ひとえに「場」に安全安心があったからだと、みんな口を揃えて言っていました。

まさしくマジカルなことが起こったのです!

そして、安全安心な場を作っているのは、他でもない主宰者である私です。

半年間を振り返ってみて、「安全安心な場を作ろう」とことさらに意識はしていなかったと思うのですが、

私自身が気づいていたこととして、いつもリラックスして私自身であったな、ということはありました。

私が「私は“講師”なんだから」「“ミレイ先生”としてちゃんとしなきゃ」

「みんなのお手本にならなきゃ」「スクールの主宰者なんだからしっかりしなきゃ」と

気負いすぎて“私”から離れてしまっていたら、きっと安全安心な場は立ち現れなかったことでしょう。

私がリラックスして私自身であることが、仲間の安全安心にもつながるのだという

ありがたい気づきを体感できた半年間でした。

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ポリヴェーガル理論が言う安全安心は主には他者との関係について言及されていることです。

対人関係とは他者との関係だけでなく、自分自身とどうつき合っていくのかということも含まれます。

他者との関わりももちろん大切なのですが、

私はそれ以上に、24時間365日つき合っていく自分自身との付き合いの方が

人生に大きな影響を及ぼすと感じています。

以前の記事にも書きましたが、

自分に終始、ダメ出しをして自分いじめ、自分責め、自己虐待をしている状態は

安全安心とはほど遠いどころか、終始、命の危険と隣り合わせと言っても過言ではないかもしれません。

そして、自分いじめ、自分責め、自己否定、自己虐待するのは自分の“思考” “考え”です。

自分の“思考” “考え”は生まれた時から自分の中にあるものではなくて、

すべて外から取り入れたものなので、つまり自分自身と付き合いと言っても

結局は他者との付き合いと同じことなのです。

ここらへんのことはすぐに分かりづらいかもしれませんので、

また記事を改めて書きます。

 

自分自身の中に安全安心が感じられない、

つまり自己受容できていない、

つまり自分いじめ、自分責め、自己否定、自己虐待をしているなら、

他者との間で安全安心を感じていくのは難しいんですよ。

そして、自分の中に安全安心が感じられないのなら、

自律神経に防衛的な反応が起こり、

自律神経失調症、心身症、機能性身体症候群、ときには自己免疫疾患と言われるような

多種多様な身体の病気をも引き起こす可能性があります。

 

想像してみて欲しいんだけど、

自分の中に絶えず争いがあるとしたら、

それは身体の緊張につながるような気がしませんか?

小さなことでも

「自分はダメだ」「自分はバカだ」「自分はまだまだ足りない」

「自分は役に立たない」「自分には価値がない」というように

自分いじめ、自分責め、自己否定、自己虐待をする度に

身体がキュッと縮こまって、ストレスとして認識されるのです。

この状態が長く続くと、自律神経系のバランスの崩れを通して

心身の病気につながっていきます。

自己否定と病気の関係は研修医の頃から薄々と感じていたけれど、

医学的、科学的に説明できなくて公言することは憚ってきていました。

けれども、ポリヴェーガル理論を学んだことで、

自分がなんとなく感じていたことにどんどん確信が持てるようになりました。

 

だからね、私は今は臨床を離れてはいますが、

自己受容や自己理解をテーマにした活動をしていることの目的のひとつは

病気や身体の不調に悩む人を根本的に減らしたい、という想いもあるんですよね。

すぐには分かりやすい結果が出ないかもしれないけれど、

私が日々、コツコツと取り組んでいる活動は

身体的な健康にもつながるという確信のもとに行っているのです。

実際にスクール生が半年間を経て、肩こりがなくなった、冷え性のツラさがなくなったと話していることは

自己受容が身体的な健康につながるということの証左だと思うんですよね。

 

 

もうね、言っちゃうけどね、

自己受容することは病気を減らすだけでなく、

この世界から争いをなくすことにもつながるんだよ。

以前には、「世界を変えたいとか思わなくなったなぁ」と書いていましたが、

本当の本心は、人が安心して自分自身でいられる社会を作りたいと思ってるんだよね。

争いがなく、みんなが自分を、他者を大切にできる安全安心な世界を創りたいと思ってるんだよね

今まではスクールや講座では折に触れ、こんな話もしてきたけれど、

これからはもっとメルマガやブログでも自分の想いを書いていきたいと思っています。

 

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