こんにちは。
アドラー×ゲシュタルトをベースに心の学びをお伝えする
“はたらく人の自己受容と自己理解のためのサポーター” 上谷実礼です。
すたこらさっさと逃げていい
カウンセリングでも産業医面談でも、
「逃げてはいけない」「あの時は逃げちゃったんですけど…」
「逃げないようにここで踏ん張らないと成長しない」
というような「逃げること」にまつわることです。
もしも「逃げてはいけない」という“考え”が頭に浮かぶときは、
だいたいは逃げた方がいいときですw
よく考えてみて欲しいのですが、「逃げてはいけない」
ライオンを目の前にして、「
なんて考えるシマウマはいませんよね。
(シマウマさんに聞いてみたことはありませんが、多分、
私たちは人間である前に動物なんです。
「逃げる」
「自分にとって」安心できない、安全でないと感じる状況から
逃げようとするのは動物として当たり前です。
もちろん、
今の自分があるのだ、という側面もあるとは思います。
けれども、本当にツラいと感じているのに
「逃げてはいけない」という“考え”が頭に浮かぶときは、
自分に合っていないこと、
本当は全然好きでもないこと、
自分に適性がないことを、
周りのために、周りに気を使って、
一度、立ち止まって検討してみた方がいいです。
私たちの“考え”は、
「今、ここ」の自分の欲求に気づき、
その欲求を満たすことができれば
シンプルに自分が心地よいと感じられる人生をつくっていけますが
「今、ここ」で欲求を満たすことができなかったり、
欲求を満たすことが危険につながる場合、
人間は思考や想像を働かせることで自分を守るのです。
危険ってなんでしょう?
人間の究極目標は所属です。
所属とは、ここには自分の居場所があるな、
周りの人は仲間だなと感じること。
私たちが子どもの頃に親、特にお母さんとの間で
所属を感じられないと命の危険につながります。
つまり、自分の欲求を満たそうとすることで
お母さんやお父さんなどの自分にとって意味のある人に所属できな
自分にとって意味のある人との間で居場所があると感じられない、
もっと言うと、お母さんやお父さんがOKしてくれない時に
思考を働かせて欲求を抑圧し、自分を守るのです。
−−
例を挙げますね。
子どもの頃、悲しいことがあって泣いたら
親に「泣くんじゃない」と怒られた⇒所属が脅かされる⇒危険
悲しくても泣いたら怒られる、危険⇒
⇒「悲しくても泣かない子はいい子だよね、強い子だよね」と
自分を納得させるために思考で説明を作る
という感じです。
ものすごく小さな頃の出来事だったら顕在意識では覚えていないか
けれども潜在意識や身体には記憶がインプットされていますので
本当は泣きたいような場面でも危険回避のプログラムが発動するの
う~ん、私たちって健気に自分の身を守るために
懸命に生きてきたんだね~。
−−
人間が脳の前頭葉が司る思考を手に入れたことは
人類の進化にとって大変大きな意味がありました。
思考のおかげで現実に起きていないことでも想像することができた
過去を参照して未来を予測することができる機能は
社会を形成して自然災害と闘いながら、
文明を発展させるために必須だったといえます。
一方で、ここで書いたように
思考は欲求を抑えるために発達してきたってことは知っておいてい
−−
だからね、「逃げてはいけない」という“考え”
所属を失いたくないために自分の欲求を抑えているんだね、と
懸命に生きようとしている自分をねぎらってあげてね。
そして、「本当はどうしたい?」って自分に聞いてあげてね。
なーんて言いながら、「逃げてはいけない」という言葉を聞くと
「そういうときこそ、すたこらさっさと逃げていいんだよ!」
私自身も、「自分は逃げ続けた人生だった」
そんな風に自分の人生を意味づけしたことにもめちゃくちゃ意味が
この話は近いうちに書くつもりです。
今日もメルマガ読者様記念企画に当選された方とおしゃべりしまし
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