『~たった30分の面談で部下との信頼関係が築ける~ 離職率が下がる! 対人支援職のためのカウンセリング型1 on 1』
◆1日目 6月14日(金) 13:00~18:00
◆2日目 6月15日(土) 9:30~18:00
◆3日目 6月16日(日) 9:30~16:00
@福岡県筑紫野市
心理学の歴史とか愛着理論ができるまで…というようなオタク的な話を喜々としてしてしまったのですが、
参加者の皆さんは楽しそうに話す私の熱意をしっかりと受け止めてくれて、
めちゃくちゃ楽しくお伝えすることができました♪
愛着(アタッチメント)とは、主に乳幼児期に母親などの特定の養育者との間に形成される、
無条件かつ一貫した情緒的な結びつき(絆)、と説明されています。
アタッチメントとはAttachmentであり、くっつくという意味があります。
つまり、愛着形成には心理的、情緒的な結びつきだけでなく肌の触れあい、スキンシップも重要です。
幼少期に何らかの理由で特定の養育者との間に愛着が形成されないと、
情緒の発達や対人関係の難しさ、問題が生じる可能性が高くなるとされています。
愛着障害は「ここから先は障害」とクリアカットに分けられるものではなく、
スペクトラム状に連続しているものなので、
「障害」とまではいかずとも、うっすらと愛着形成がうまくいっていないというケースは少なくありません。
虐待やネグレクトなどの分かりやすい原因がなく、
大人になってからの対人関係、人生全般に大きな問題があるとは言えなくても、
なんとなく人づきあいや人との距離感に難しさを感じる、という人はけっこういると思います。
特に昭和時代の日本では「抱き癖がつく」「子どもの自立を阻む」と言って、
赤ちゃんや子どもをあまり抱っこしない方がいいとされた時代がありました。
1976年生まれの私もまさに含まれるのですが、
1960年代、1970年代あたりがあまり抱っこしてもらっていない世代の中心でしょうか。
それ以前の世代になると、戦中、戦後にかかるので
やっぱりあまりスキンシップをしてもらっていないことが想像されます。
基本的には現在のところ愛着障害は子どもに限定して適応する専門家が多く、
研究やデータ、エビデンスもはっきりしていないことから
大人の愛着障害については明確な病気としては扱われていません。
しかし、子どもの頃に特定の養育者との間で学んだ人間関係のテンプレートを
その後の人生でも使い続けると考えると、
大人になってからの対人関係の難しさの根っこに愛着障害が存在していると考えても不自然ではないように感じます。
私自身も夫婦ゲンカの多い家庭⇒両親の離婚を経験し、
さらに「抱き癖がつく!」世代なのでうっすらとした愛着障害はあるんだろうなと感じています。
パートナーシップを中心に対人関係に悩み、人生に生きづらさを感じてきたので
カウンセリングやセラピー、心理学なんかを学んできているわけですからね…。
今月もまたまた大変好評だったので、また『愛着理論』のセミナーを計画しようと思います^_^
ご参加くださった皆さん、ありがとうございました\(^O^)/